10日のニューヨーク株式市場では、FRBのパウエル議長がこの日の議会下院の証言でインフレ率が低下しているという認識を示したことからFRBが9月にも利下げに踏み切るとの観測が広がりました。

このため、景気の先行きへの期待からハイテク関連の銘柄などに買い注文が出てナスダックの株価指数とS&P500の株価指数がいずれも上昇し、それぞれ最高値を更新しました。

ナスダックの株価指数とS&P500の株価指数が上昇するのはいずれも7営業日連続です。

一方、ニューヨーク外国為替市場ではじりじりと円安が進み、円相場は一時、1ドル=161円台後半まで値下がりしました。

市場関係者は「FRBが早期に利下げするとの観測が広がっているにもかかわらず、日米の金利差が開いた状況が当面、続くとの見方から円安には歯止めがかかっていない。投資家の間では11日に発表されるアメリカの消費者物価指数に関心が集まっている」と話しています。

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