ウクライナのゼレンスキー大統領はNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席するため、ワシントンを訪れていて、9日、シンクタンクのイベントに参加しました。

この中でゼレンスキー大統領は、ことし秋の大統領選挙でトランプ氏が返り咲いた場合、アメリカによるウクライナ支援が停止することを懸念しているか質問され「もしトランプ氏が選ばれたら、対ウクライナ政策が維持されることを望む。アメリカはウクライナにとって最大の戦略的なパートナーだ」と述べ、支援の継続を訴えました。

また、バイデン大統領が「パトリオット」など防空システム5基をドイツなどと供与すると明らかにしたことについては、謝意を示しながらも「まだ十分ではない」と述べ、さらなる支援を求めました。

さらに、アメリカが自国が供与した武器でロシア領内への攻撃に制限を課していることについて、ゼレンスキー大統領は、ロシアの航空戦力による攻撃を受けているとして航空機が駐機している基地を攻撃できるようにするため、制限の緩和を呼びかけました。

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