インドのモディ首相は8日、ロシアの首都モスクワを訪問し、9日にプーチン大統領との会談に臨む。ロシアによるウクライナ侵攻以降モディ氏がロシアを訪れるのは初めてで、6月にモディ政権の3期目が始動してから、二国間の外遊先としても初となる。
インドは、旧ソ連時代からロシアと良好な関係を築き、現在も兵器や石油の取引などを継続している。首脳同士が毎年のようにお互いの国を行き来することでも合意している。
プーチン氏は2021年にインドの首都ニューデリーを訪問。ウクライナ侵攻後の22年には、中国やロシアが主導する枠組み「上海協力機構」の首脳会議の際に、両者は会談している。
インド外務省によると、モディ氏は8日夜にプーチン氏との夕食会に出席。9日には、現地に住むインド人コミュニティーとの交流や無名兵士の墓地などを訪れた後、プーチン氏と会談する。
防衛や貿易の関係強化について話しあうほか、ロシアが支援する原子力発電所の建設についても協議。ウクライナ情勢についても意見を交わし、ロシア兵として参戦しているインド人の若者の帰還についても議論する。会談後には成果文書をまとめる方針という。(石原孝)
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