この実験は、将来、宇宙飛行士が火星に滞在した場合、どのような影響があるかを調べようというもので、南部テキサス州にあるNASAのジョンソン宇宙センターでは、4人の科学者らが去年6月から、専用の実験施設の中で生活を続けてきました。

この施設には、3Dプリンターで作った実験室と寝室や、火星を想定して赤い砂を敷き詰めた空間もあり食料を自給するための野菜の栽培など、さまざまな実験が行われました。

6日、予定どおり実験が終了し、施設のドアが開けられると、4人が、およそ1年ぶりに関係者の前に姿を見せ、拍手で迎えられました。

実験に参加した生物学者のケリー・ハストンさんは、「いつの日か人類が火星に住むことを実現するための仕事の一部に携わることができたことを誇りに思います」と話していました。

アメリカが現在、進めている国際月探査プロジェクト「アルテミス計画」では、将来の火星の有人探査も見据えていて、NASAは今回、集めたデータを分析し、今後の宇宙探査にいかすことにしています。

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