プーチン大統領は4日、ロシアメディアとの会見で「敵が停戦を利用して自分たちの状況を有利にすることを許すわけにはいかない」と述べたのに続き、5日の記者発表でも、ロシアが一方的に併合した、ウクライナの4つの州からのウクライナ軍の撤退などが停戦の条件になると改めて主張しました。

これについてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は5日、「プーチン大統領が停戦を拒否しているのは、ウクライナ領内で徐々に部隊を前進させ、ウクライナへの欧米の支援を耐え抜いて消耗戦に勝利できるという自信を深めているためだ」とする分析を発表しました。

そのうえで、「ウクライナや欧米にとって受け入れ可能な和平とするためには、ウクライナが反転攻勢を実行するために必要な支援を、欧米が早急に提供することだ」と指摘しています。

ウクライナは占領された領土の奪還などを目指して徹底抗戦を続けていて、今月9日からアメリカで開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に向けて、軍事支援の必要性を訴えています。

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