▼英労働党 英国で1900年代初頭に発足した左派政党。1920年代から右派の保守党と交互に政権を担ってきた。労働組合や都市部の若者、地方の中低所得者を主な支持基盤とし、伝統的に福祉や欧州連合(EU)との関係を重視してきた。ブレア元首相やブラウン元首相が党首を務めた。

労働党は今回の下院選の政権公約で公的医療サービスや学校教育の充実を掲げた。環境重視の姿勢も打ち出し、北海で石油やガスを開発するための新たな探鉱の許可を出さない方針も示した。外交を巡っては「欧州の友人、隣国、同盟国との絆を深める」と記し、EUとの関係修復を軸に据えた。

労働党はこれまで6人の首相を輩出してきた。ブレア氏とブラウン氏は1997年から13年間にわたる長期政権を築いたものの、その後は保守党に政権を明け渡していた。2020年に党首となったスターマー氏はコービン前党首の急進左派路線を転換し、幅広い支持層を取り込める中道左派政党に改革した。

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