イラン大統領選で19年ぶりとなる決選投票が5日、全国の投票所で始まった。改革派のペゼシュキアン元保健相(69)と保守強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長(58)が接戦を繰り広げており、大勢は現地時間の6日中に判明する見通しだ。

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 イラン政府系調査機関ISPAが4日に発表した世論調査結果によると、全国の約3600人に面接調査した結果、ペゼシュキアン氏の支持率は5割程度、ジャリリ氏の支持率は4割超としている。投票率については、6月28日の第1回投票は過去最低の40%だったが、今回はそれより上がるとの見方を示した。

 投票率が上がれば、無党派層に頼るペゼシュキアン氏に有利ともみられるが、ジャリリ氏は岩盤支持層の固定票があるほか、全国の地方都市を回って票の掘り起こしに努めている。

 今回は現職のライシ大統領が5月にヘリ墜落で死亡したことに伴う選挙。第1回投票では当選に必要な過半数の得票に届いた候補がいなかったため、得票数が首位だったペゼシュキアン氏と2位のジャリリ氏が決選投票に進んだ。(テヘラン=佐藤達弥)

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