【エルサレム=共同】イスラエル首相府は3日、パレスチナ自治区ガザの停戦案を巡り、イスラム組織ハマスの新たな見解を仲介国を通じて受け取ったと発表した。イスラエルメディアは「交渉進展の余地がある見解」とする同国政府高官の話を報じた。ロイター通信によると、ネタニヤフ首相は4日に閣議を開き、間接交渉再開の是非などを協議するとみられる。
ハマスの見解の詳しい内容は明らかになっていない。ハマスはこれまで恒久停戦とイスラエル軍のガザ撤収を要求、ハマス壊滅を掲げるイスラエル側との溝は埋まらず、交渉は難航している。
米ニュースサイト、アクシオスはイスラエル政府高官の話として、交渉再開が実現しても合意までには数週間かかるだろうと報じた。ハマスは3日、ハニヤ最高指導者が停戦案に関して仲介国のカタール、エジプトと協議したと発表した。
現行の停戦案は、バイデン米大統領が5月末に公表した。ハマスは修正要求を含んだ返答を6月中旬に提出し、イスラエルはこれに反発、交渉は停滞していた。米政権は修正案を提示するなど働きかけを強めていた。
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