【ワシントン=共同】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは2日、衛星写真を基にキューバで通信傍受の施設が増加していると報じた。施設は中国との関係が指摘されており、キューバ東部に位置する米海軍グアンタナモ基地から約110キロの地点でも建設が確認された。米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)が調査した。
専門家らは、地理的に米国に近いキューバを中国が利用し、米軍基地の通信を傍受している可能性があると指摘した。米市民へのスパイ活動にも使われかねないとしている。
米国防総省のライダー報道官は2日の記者会見で、中国によるキューバでの活動強化について「監視を続け、阻止する」と強調した。
同紙によると、キューバ東部サンティアゴデクーバの郊外で、新たな施設の建設が2021年に始まった。アンテナ群を設置するとみられ、完成すればグアンタナモ基地の通信を傍受できる可能性がある。
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