28日のニューヨーク外国為替市場では、この日発表されたアメリカの5月のPCE=個人消費支出の物価指数の上昇率が前の月を下回ったことから円相場はやや円高方向にふれ、一時、1ドル=160円台前半まで値上がりしました。
その後は、アメリカの消費者が景気をどう見ているかを表す経済指標が市場の予想を上回り、経済の堅調さが改めて示されたことなどを背景にアメリカの長期金利が上昇しました。
このため、日米の金利差の拡大が意識されて円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は1ドル=160円台後半まで値下がりしました。
また、円はユーロに対しても売られ、一時、1ユーロ=172円台半ばまで値下がりして、ユーロが導入された1999年以降の最安値を更新しました。
市場関係者は「円相場に影響を与えるアメリカのインフレの動向を見極める上でも、来週発表される雇用統計への関心が高まっている」と話しています。
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