11月のアメリカ大統領選に向けた28日(日本時間)のテレビ討論会では、ロシアが侵攻を続けるウクライナをめぐる問題でも激しい議論が交わされた。

 トランプ氏は「これは決して始まってはならなかった戦争だ」と断言。ロシアのプーチン大統領の尊敬される「本物の米大統領」がいれば、プーチン氏は開戦しなかったとして、ウクライナ危機はバイデン氏の責任だとした。

 また、ウクライナのゼレンスキー大統領を「史上最高のセールスマン」と述べ、米国がウクライナに巨額の資金を費やしすぎだと批判。自らが当選すれば、大統領に就任する前に、戦争を止めてみせると豪語した。

 一方、バイデン氏は「トランプ氏はプーチンに好きなようにするよう奨励し、それはキーウを占領することだった」と批判した。そのうえで、ロシアはキーウを落とせていないうえ、「ロシアは50万人の兵力を失った」とも語り、ロシア側のダメージを強調した。バイデン氏は「プーチンは戦争犯罪者」と批判することも忘れなかった。かつての「ソビエト帝国」の再興を狙っていると指摘し、プーチン氏がウクライナ以外に戦争を広げない保証ははないともした。

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