紛争拡大への懸念の声が広がる

イスラエルのネタニヤフ首相は23日、地元メディアのインタビューで、ガザ地区での軍事作戦について激しい戦闘は近く収束するとの認識を示し、軍の部隊を隣国レバノンのヒズボラとの戦闘に充てる可能性を示唆しました。

イスラエル軍とヒズボラの間では連日、攻撃の応酬が続いていて、トルコのエルドアン大統領は26日「イスラエルはガザを焼き払い、今度はレバノンを視野に入れたようだ。戦争を拡大しようとするネタニヤフ氏の計画は大惨事につながる」と述べ、ネタニヤフ首相を強く非難しました。

また今週、イスラエルとレバノンを訪れたドイツのベアボック外相も26日ドイツメディアのインタビューで攻撃の応酬に懸念を示したうえで「いま最も重要なことはあらゆる外交手段を用いることだ」と述べ、アメリカなどと連携して緊張の緩和に取り組む考えを強調していて、関係国から紛争拡大への懸念の声が広がっています。

こうしたなか、イスラエルの首相府は26日、ネタニヤフ首相がレバノンに近い地域で行われた軍の訓練を視察したと発表してヒズボラをけん制していて、イスラエルとヒズボラ双方の今後の出方が焦点となっています。

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