ヨーロッパ中央銀行は11日、本部があるドイツのフランクフルトで金融政策を決める理事会を開き、主要な政策金利を現在の4.5%のまま据え置くことを決めました。

金利の据え置きは去年10月の会合以降、5回連続です。

ユーロ圏のことし3月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて2.4%の上昇と、伸び率は3か月連続で前の月を下回り、低下傾向にあります。

声明ではインフレが持続的に収まるという確信が得られれば金利の水準について「引き下げが適切となる」という文言が盛り込まれ、利下げを検討していることを示唆しました。

一方、ラガルド総裁は記者会見で理事会では利下げを望むメンバーもいたと明らかにしたものの、今後の政策判断についてはデータ次第だとして物価動向などを引き続き注視する考えを強調しました。

市場ではヨーロッパ中央銀行が早ければ6月の会合で金利を引き下げるのではないかという見方も出ていて、利下げに踏み切る時期が今後の焦点となります。

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