米国防総省は25日、オースティン国防長官がロシアのベロウソフ国防相と電話で協議したと発表した。5月に就任したベロウソフ氏との協議は初めて。米側の要請で実施された。オースティン氏は、ロシアがウクライナを相手に始めた戦争が続く中で、米ロ両国が意思疎通を続ける重要性を強調したという。

 米ロの国防相協議は、オースティン氏がベロウソフ氏の前任のショイグ氏と2023年3月に実施して以来。22年2月にロシアがウクライナに全面侵攻を始めて以来、ウクライナを支援する米国とロシアの関係は冷え込んでいる。意思疎通の乏しさから生まれる誤解が緊張拡大や衝突に発展する可能性が危惧されている。(ワシントン=下司佳代子)

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