ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=戸部実華】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸して始まり、午前9時40分現在は前週末比100ドル89セント高の3万9251ドル22セントで推移している。相対的に出遅れ感のあった銘柄に買いが入り、ダウ平均を支えている。ダウ平均の上げ幅は200ドルを超える場面がある。半面、主力ハイテク株の一部には売りが先行している。

24日は目立った米経済指標の発表がなく新たな取引材料に乏しいなか、6月に下げていた景気敏感株やディフェンシブ株の一角が買われている。ダウ平均の構成銘柄では、シェブロンやJPモルガン・チェース、ユナイテッドヘルス・グループが高い。IBMやダウも買いが先行している。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアは3日続落して始まり、前週末比3%あまり下げる場面がある。アーム・ホールディングスやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など他の半導体関連株の一部にも売りが出ている。人工知能(AI)関連で業績期待が高い銘柄には短期的に買われすぎとの見方があり、主力株への利益確定売りは相場の重荷となっている。

ダウ平均ではセールスフォースやマイクロソフトが下げている。アップルは小動き。欧州連合(EU)の欧州委員会が24日、巨大IT(情報技術)企業を規制するデジタル市場法(DMA)に違反したと暫定的に認定したと発表した。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続落して始まった。主力株への売りが一巡した後は下げ幅を縮め、上昇に転じる場面がある。

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