アメリカ海兵隊のトップ、スミス司令官は21日、首都ワシントンで一部メディアの取材に応じました。

この中で、スミス司令官は、海兵隊が部隊の再編計画の柱と位置づける海兵沿岸連隊=MLRについて、数年以内に、グアムに配備すると明らかにしました。

海兵沿岸連隊は、中国軍のミサイル能力の向上を背景に創設され、おととし初めての部隊がハワイで発足したのに続き、去年11月、沖縄でも発足しました。

離島に小規模な部隊を展開し、有事の際には敵のミサイル射程圏内での偵察や攻撃を担います。

スミス司令官は、グアムに配備する部隊について「フィリピンに迅速に展開する任務を担うことになる」と述べ、南西諸島から台湾、フィリピンに至るいわゆる「第1列島線」の中国側に投入することになることを明らかにしました。

そのうえで「もし、彼らが日本やフィリピンを攻撃するなら、非常に悪い日になる」と述べ、中国を強くけん制しました。

また、スミス司令官は、日米両政府で合意している、沖縄に駐留する海兵隊の一部、およそ4000人をグアムへ移転する計画について「ことし12月までに始める」と述べました。

さらに、石垣島などの施設の日米の共同使用については、日本側と協議しているとした上で「われわれは快く受け入れる」と述べました。

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