約6キロの延伸を受注し2030年ごろの完工を見込む(ジャカルタのMRT)

双日は18日、インドネシアの首都ジャカルタを走る都市高速鉄道(MRT)の延伸工事を約450億円で受注したと発表した。信号やホームドアなどの鉄道システム全般に加え、軌道も整備する。5月にも着工し、2030年ごろの完工を見込む。現地では深刻な交通渋滞やそれにともなう大気汚染が課題で、公共交通機関の整備を急いでいる。

今回整備するのは一部地下鉄を含む南北線で、ジャカルタ中心部のブンダランHI駅からコタ駅までの約6キロの区間、7駅が対象だ。総延長が現在の約18キロから23.5キロまで伸びる。コタ地区は旧市街にあたり、住民のほか観光客からの利用が見込める。

MRTは日本が政府開発援助(ODA)で支援し、開発も日本企業が関わり19年に開業した。

双日は鉄道事業の大型案件を相次ぎ獲得している。24年1月にはインドで高速鉄道の電化工事を受注したほか、3月にはカナダで世界最大規模の車両保守を受注している。

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