この写真展はUNHCR=国連難民高等弁務官事務所が侵攻や強制移住により家を追われた人々への住宅や資金などの支援活動について知ってもらおうと、キーウ市内の歴史博物館で開いています。
会場にはウクライナで30年前から続ける活動の様子などを収めた写真30枚が展示され、このうち、おととしロシアの軍事侵攻後に撮影された写真は、幼い子ども2人を両腕に抱きかかえた母親がウクライナからハンガリーに歩いて入国する様子が写っています。
また、南部のオデーサで撮影された写真では、子どもたちが心のケアを受ける中で理想の場所の絵を描く様子が写っています。
写真展では1990年代、ソビエト崩壊後に強制移住先から戻った南部の少数民族クリミア・タタール人への支援活動も紹介していて、写真には支援により補修された学校で学ぶ子どもたちの姿などが写っています。
UNHCRウクライナ事務所のカロリーナ・ビリング代表は、国内で1500万人近くが人道支援を必要としているとしていて「時間がたつにつれ忘れられてしまう懸念があるが、戦争が続く中、人々が殺され、家を壊されていることを強調したい。UNHCRは必要とされるかぎり活動を続ける」と話しています。
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