中国南部の広東省、福建省などで1週間以上にわたって記録的な大雨が続き、20日までに13人が死亡し、17人が行方不明になっている。国営メディアが報じた。さらに被害が広がる可能性があり、習近平(シーチンピン)国家主席は対策を急ぐよう重要指示を出した。
国営中央テレビによると、川下りの名所として知られる広西チワン族自治区の景勝地、桂林では20日、警戒水位を2.88メートル超える、30年に一度の洪水が発生。浸水した駅舎や、中州に取り残された人々をボートで救助する様子が伝えられた。
中国南部では6月半ばから記録的な大雨が続いており、広東省の梅州市で5人、福建省の竜岩市武平県で4人、同市上杭県で4人が死亡するなど、広範囲に被害が出ている。
こうした事態を受け、習氏は18日、「人民大衆の生命・財産の安全と社会の大局の安定を確実に保障しなければならない」とする重要指示を出した。(上海=小早川遥平)
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