NHKのインタビューに応じたのは、イギリスに住むスー・チー氏の息子のキム・エアリス氏です。
3年前のクーデター後、軍による非公式な裁判で長期の有罪判決を受けて拘束されているスー・チー氏の所在についてエアリス氏は「刑務所から自宅軟禁に移ったとも聞いたが、その情報は間違っているということだ。現時点で母はまだ首都ネピドーの刑務所にいると考えている」と述べました。
またスー・チー氏が体調不良だと聞いて医薬品や好物のチョコレートなどの食料を送ったところ、ことし1月に拘束後初めてスー・チー氏から手書きの手紙が届き、その時点での無事が確認できたと明らかにしました。
エアリス氏は現在、民主化を目指す勢力が武力で軍に対抗している状況について「母は常に平和的な和解を目指してきただけに、現在ミャンマーで何が起こっているのかを知れば、嘆き悲しむことだろう」と述べる一方で、「現時点では唯一残された道なのかもしれない」として、民主派勢力を支持する考えを示しました。
エアリス氏は「母をはじめ多くの人が人権を信じただけで投獄されている。世界は傍観しないでほしい」と述べたうえで、国際社会は軍への制裁をもっと行えたはずだと指摘し「日本の人たちには、日本政府に対し、もっと意味のある行動をとり、ミャンマーの民主化を支援するよう働きかけてほしい」と訴えました。
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