日中韓の識者らが参加する「日中韓三国協力国際フォーラム」(日中韓三国協力事務局主催、朝日新聞社など後援)が18日、ソウルで開かれた。日中韓首脳会談の初開催から25年を迎え、識者らは協力拡大の必要性や協調の難しさなどを議論した。

 韓国の金星煥(キムソンファン)・東アジア財団理事長は、歴史問題と未来志向の協力について、「切り離してアプローチする必要がある」と提案した。少子高齢化など共通の課題について「相互の経験や知恵を生かし、協力する必要が増えている」(北岡伸一・東京大学名誉教授)などの意見が相次いだ。

 5月の日中韓首脳会談(サミット)では、日中韓の自由貿易協定(FTA)の締結に向けて「交渉を加速するための議論を続ける」ことで一致した。中国の識者からは、「競争力向上に役立つだけではなく、(日中韓の)潤滑油の役割をする」(王帆(ワンファン)・中国外交学院院長)として締結を求める声が上がるなど、さまざまな分野に関して活発な意見交換があった。(ソウル=太田成美)

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