タイの検察は18日、タクシン元首相が2015年に韓国でインタビューを受けた際の発言が、王室への中傷を禁じる不敬罪にあたるなどとして起訴したと発表しました。

タクシン氏は、2006年の軍事クーデターで政権を追われたあと、去年8月に、事実上の亡命生活から帰国し、汚職の罪などで実刑判決を受けましたが、ことし2月、高齢であることなどを理由に仮釈放されました。

タイでは現在、タクシン派のタイ貢献党が、長年対立関係にあった軍に近い保守政党とともに連立政権をつくっていて、タクシン元首相は、国内外の要人と面会して政治的な活動を活発化させていました。

今回の起訴のあと、タクシン氏は保釈金を払って直ちに保釈されましたが、地元メディアは、起訴は、タクシン氏の影響力を警戒する保守派によるけん制だとの見方を伝えています。

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