ロシアや中国、インドなどの新興国で作るBRICSの外相会議は、11日までの2日間、ロシア西部の都市ニジニ・ノブゴロドで行われ、今回、新たにイランやUAE=アラブ首長国連邦などが加盟して拡大したかたちで意見が交わされました。
11日は、BRICSへの関心を寄せる国々の外相らも加わり、2日間の会議を終えたあと議長国を務めたロシアのラブロフ外相は会見で「われわれに関心を持つ国は着実に増えて30か国に近づいている」と成果を強調しました。
一方、ラブロフ外相はウクライナが提唱する和平案の実現に向けて開かれる国際会議について「完全に空虚で価値のない会議だ」としてロシアが参加しない会議には意味がないとして改めて批判しました。
ウクライナを支援する欧米側は、13日からイタリアでG7=主要7か国の首脳会議を開くほか、15日からスイスでウクライナが提唱する和平案をめぐる国際会議を開くなどウクライナへの関与を強めています。
これに対してロシアは、拡大したBRICS諸国やグローバル・サウスの国々との連携を強化して欧米に対抗したい思惑で外交活動を活発化させています。
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