4月末からブラジル南部で豪雨が続き、洪水や土砂災害が発生しました。5月12日までの死者は120人を超え、ブラジル史上最悪とも言われる水害になりました。
「天国に一番近い島」で知られる南太平洋の仏領ニューカレドニアでは13日に暴動が発生し、深刻化しています。きっかけは、地方選でのフランス系住民の投票権を拡大するために仏政府が進めている憲法改正です。先住民カナクの中には仏領からの独立を求める声があり、選挙制度の改革は「植民地化」につながるとして反発が強まっていました。23日までに警察官2人を含む計6人が死亡しています。
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イラン北西部の東アゼルバイジャン州で19日、ライシ大統領(63)を乗せたヘリコプターが墜落し、大統領のほか同乗していたアブドラヒアン外相ら搭乗者9人全員が死亡しました。20日、追悼集会が国内各地で開かれました。首都テヘランでは数千人が広場に集まって悲しみを表しました。イランと外交関係をもたない米国政府も20日、公式に弔意を表明。一方で、イランの体制による人権侵害などへの責任追及は続ける構えを示しました。
台湾で20日、中国が「独立派」と警戒する民進党の頼清徳(ライチントー)氏が新総統に就任しました。頼氏は就任演説で、中国を名指しで批判。中国の習近平(シーチンピン)政権に対して、対等な関係を目指す民進党政権の主張を強く打ち出しました。これに対して中国軍は23日、台湾周辺での軍事演習を始めたと発表。「台湾独立を目指す勢力への懲罰」だとして、軍事的に威嚇しました。
台湾では、「ねじれ状態」の立法院(国会に相当)で与野党の対立が激化。就任したばかりの頼氏にとって、波乱の船出となっています。
パレスチナ自治区ガザでは26日、最南部ラファの避難民テントが集まる一帯に対してイスラエル軍の攻撃があり、少なくとも45人が死亡。さらなる民間人の犠牲の拡大に、国際社会から非難が相次いでいます。ガザの保健省は29日、昨年10月に戦闘が始まって以降の死者は3万6千人を超えたと発表しています。
米大統領経験者が史上初めて刑事責任を問われた裁判で、ドナルド・トランプ前大統領(77)が30日、元不倫相手への口止め料を隠すために業務記録を偽造した罪で有罪になりました。ニューヨーク州の裁判所で、陪審員が判断した評決を伝えました。
5月の国際ニュースを写真で振り返ります。
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