第2次世界大戦で連合国軍とナチスドイツの戦いの転換点となった「ノルマンディー上陸作戦」から6日で80年となった。記念行事の一環として、英国の空挺(くうてい)部隊が5日、仏北西部ノルマンディーで当時のパラシュート降下作戦を再現した。しかし、地上に降り立った部隊を待ち受けていたのは、敵軍ではなく、フランスの入国審査官らだった。
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AP通信などによると、ノルマンディーに降下した英国隊員らはパラシュートを片付けると、仮設の検問所の前に整列。ノートパソコンとスキャナーが置かれた机の前で、フランスの入国審査官や税関職員にパスポートを提示した。英国の欧州連合(EU)離脱後、英国人はEU圏に入る際、より厳密な審査を受けるようになった。
ロイター通信によると、1944年6月6日の上陸作戦で、空挺部隊はフランスを占領するドイツ軍の防衛線の後方に降下してドイツ軍を攪乱(かくらん)し、戦略上重要な橋を奪う任務を果たしたが、激しい攻撃にあった部隊もあった。今回、再現された作戦には、英国のほか、ベルギーや米国の隊員約320人が参加したという。(真野啓太)
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