国連総会の会期は、毎年9月から1年間で、ニューヨークの国連本部では6日、次の会期の議長にカメルーンの前の首相のフィレモン・ヤン氏が選ばれました。

ヤン氏は演説で「地政学的な緊張が国家間の不信感をあおり続け、軍拡競争が激化している。世界各地の紛争で民間人が耐え難い犠牲を強いられていて、ガザとウクライナの事例がそれを痛切に物語っている」と強い危機感を示した上で、事態打開のために国際社会の協力を呼びかけました。

またこの日は、来年1月から2年間、国連安全保障理事会の非常任理事国を務める5か国を選ぶ選挙も行われ、それぞれの地域の代表として立候補した▽デンマーク、▽ギリシャ、▽パキスタン、▽パナマ、▽ソマリア、が選ばれました。

現在アジア太平洋地域の代表国として非常任理事国を務めている日本の任期はことし年末までで、パキスタンに交代することになります。

長期化するロシアによるクライナへの軍事侵攻や、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘など、国際社会の対立や分断が深まる中、国連総会や安保理の役割が引き続き注目されます。

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