米プロバスケットボールNBAは複数のメディアと放映権の契約で交渉を進めてきた=AP

【ニューヨーク=西邨紘子】米プロバスケットボールNBAが、試合の放映権契約の交渉で複数のメディアと近く合意する見通しであることが分かった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が5日報じた。米ウォルト・ディズニー、アマゾン・ドット・コム、コムキャスト傘下のNBCが、11年間で総額760億ドル(約12兆円)を支払う内容という。

WSJが関係者の話として報じた。NBCは年平均で25億ドル、アマゾンが同18億ドル、ディズニーが同26億ドルを支払う。NBCの契約は、親会社コムキャストが運営する動画配信サービス「ピーコック」での一部の試合の配信を含む。ディズニーは傘下のスポーツ専門局「ESPN」などで放映する。

米国では近年、主要スポーツの放映権料が高騰している。アマゾンやアップルなど動画配信各社が、安定した視聴率が見込める人気スポーツの試合放映権の獲得を競っており、これが価格高騰の背景だ。

WSJによると、ディズニーとNBAの契約価格は、年15億ドル程度だった前回の契約から大幅な引き上げとなる。また、1988年以来40年近くNBAの試合を放映してきた米ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)傘下のCATV局「TNT」は、NBAと契約更新の価格で折り合いがつかず、交渉が破談したという。

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