国営の中国中央テレビによりますと、先月初めに打ち上げられた中国の無人の月面探査機「嫦娥(じょうが)6号」は2日、月の裏側への着陸に成功しました。
そのあと、中継用の衛星を通して地球との通信を続け、2日間かけて、月の裏側の複数の地点で、表面や地中から土壌や岩石のサンプルを採取したということです。
公開された映像には、ドリルやひしゃくのような機具を使ってサンプルを採取する様子がうつっています。
そして「嫦娥6号」は日本時間の4日朝8時40分ごろ、サンプルを載せて月面を離陸し、予定どおり月の周回軌道に入ったということです。
「嫦娥6号」が着陸した月の南極周辺は、飲み水や燃料としての利用が期待される水が氷の状態で存在する可能性が指摘されています。
月の裏側のサンプルを地球に持ち帰ることに成功すれば世界で初めてで、中国としては今回のミッションを成功させ、今後の月面探査と開発で世界をリードしたい考えです。
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