立候補を届け出たガリバフ国会議長(3日、テヘラン)=ロイター

【テヘラン=共同】イランの保守強硬派ガリバフ国会議長は3日、ヘリコプター墜落事故でライシ大統領が死亡したことに伴い28日に実施される大統領選への立候補を届け出た。

国営メディアが報じた。立候補の届け出は3日が締め切り。ガリバフ氏は保守強硬派の牙城、革命防衛隊出身で、有力候補になるとみられる。欧米との対立を深めたライシ師の外交政策を継承する方向だ。

保守強硬派が主導する護憲評議会は、4日から資格審査を行い候補者を選定する。前回2021年の大統領選では穏健派や改革派を相次いで失格にしており、今回もどの程度まで絞り込むかが焦点となる。候補者は11日に決まる見通し。

対外融和路線を進める穏健派からはイラン核合意を支持する実力者ラリジャニ前国会議長が5月31日に名乗りを上げた。前回の大統領選の資格審査で失格になったラリジャニ氏が今回立候補を認められれば、有力候補の一人になりそうだ。

保守強硬派から他に届け出たのはアハマディネジャド元大統領やアハマディネジャド元政権の核交渉の責任者、ジャリリ氏。

資格審査を巡っては、3月の国会選でも穏健派や改革派が大量に失格となり、有権者から「不公平だ」との批判が出た。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。