フランス内務省は5月31日、パリ五輪(7月26日開幕)の期間中にサッカー会場でのテロを計画したとして、チェチェン出身の18歳の男を逮捕したと発表した。パリ五輪に関わるテロ計画での逮捕は、初めてという。
同省の発表によると、男はフランス南東部サンテティエンヌの競技場で、観客や警察を襲撃した後、自らもその場で死ぬ計画を立てた疑いがある。同省は、男がイスラム過激主義に傾倒していたと見ている。
仏メディアは、男はイスラム過激派として知られる人物とメッセージのやりとりをし、男の携帯電話とパソコンからは競技場の写真や動画が見つかったと報じている。男はメッセージのやりとりは認めているものの、テロ計画は否認しているという。
この競技場では五輪期間中に6試合が行われる予定。日本代表の試合は予定されていない。フランス政府は7月の開会に向けて、厳重な警戒態勢を敷いている。(ブリュッセル=牛尾梓)
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