ロシア軍によるミサイルやドローン(無人機)攻撃が相次ぐウクライナ第2の都市、北東部ハルキウで31日午前0時ごろ、5階建て集合住宅がミサイル攻撃を受け、地元当局によると少なくとも3人が死亡、23人が負傷した。現場では救助活動が続いており、死者、負傷者が増える可能性がある。

 ウクライナの公共放送「ススピーリネ」などによると、攻撃を受けたのは市内南西部の住宅で、3階から5階が破壊され、炎上した。現場で救助作業が始まった直後、同じ場所に2発目のミサイルが着弾。負傷者には救急隊員らが含まれている。

 ハルキウ州のシネフボウ知事は、攻撃には地上から発射される地対空ミサイル「S300」が使われたとしている。

 ハルキウに対してはこの数カ月、住宅や民間インフラを狙った同様の攻撃が相次ぐ。特に昨年末から停滞していた米国の武器支援が再開された4月以降、ロシア軍は攻撃を激化。5月23日には国内最大の印刷工場が破壊され、勤務中の7人が死亡。25日には、買い物客でにぎわう大型ホームセンターに誘導弾が撃ち込まれ、少なくとも16人が犠牲になった。

 攻撃後、救助作業が始まった直後に再び同じ場所をミサイルで狙う手法も繰り返されている。

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