大リーグ機構は2020年に「長年の過ちを是正する」として黒人選手のプロ野球リーグ「ニグロリーグ」で1920年から48年にかけてプレーした選手の個人成績を大リーグの公式記録として認定することを発表していました。

その後、公式記録の精査などが行われ、29日、2300人を超える選手のデータが公式サイトに反映されました。

これにより、大リーグの通算記録が大きく入れ替わり、通算打率では1930年代から40年代にかけて活躍し、1972年にアメリカ野球殿堂入りしたジョシュ・ギブソンさんが通算3割7分2厘で歴代1位となりました。

通算打率では、10位以内に5人の黒人選手が新たに加わるため最後の4割バッターとして知られる通算3割4分4厘のテッド・ウィリアムスさんが10位となり、通算3割4分2厘のベーブ・ルースさんがトップテンから外れました。

ニグロリーグは1シーズンが60試合から80試合ほどと少なかったため、ホームラン数などの積算する記録では上位の入れ替わりはありませんが、通算長打率や1シーズンの打率など多くの歴代記録でジョシュ・ギブソンさんが1位となりました。

MLBコミッショナー「記録を加えられ誇りに思う」

大リーグ機構のロブ・マンフレッドコミッショナーは「ニグロリーグの記録を公式に加えることができて誇りに思う。これは未来のファンが彼らのマイルストーンにアクセスできるようにすることが目的で、彼らの功績と歴史を学ぶための入り口となる」とコメントしています。

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