韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が28日夜から大量の風船を韓国側に飛ばしたと発表し、首都ソウルのほか、北朝鮮に近い地域などで落下物が見つかっているということです。

公表された写真には、風船に袋がぶら下がっている様子や、地面に散乱する紙くずなどが写っています。

韓国軍は袋の中には、ごみや汚物が入っていたとしていて、現地メディアは、排せつ物のようなものが含まれていると報じています。

これまでにおよそ200の風船が見つかり、韓国軍は念のため、生物化学兵器に対応する部隊や爆発物処理班を出動させて、回収を進めています。

韓国軍は、空港や高速道路などに落下すれば大きな被害が出かねないとして「低レベルな行為をただちにやめるように警告する」と北朝鮮を非難しました。

北朝鮮に対しては韓国の脱北者団体がキム・ジョンウン総書記を批判するビラを大型風船で今月10日に飛ばしていました。

北朝鮮の国防次官は、対抗措置として今月25日付けの談話で「汚物が近く韓国の国境地域に散布され、これの片付けにどれほどの労力が必要か身をもって知るだろう」と発表し、今回の落下物はこれを指しているとみられます。

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