ウクライナでは第2の都市、東部ハルキウで25日、大型の商業施設がロシア軍の誘導爆弾による攻撃を受け、地元の知事によりますと、18人が死亡し、5人の行方がわからなくなっています。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は、27日、スペインを訪れてサンチェス首相と会談し、2国間の安全保障協定を締結しました。

ことし中に10億ユーロ、日本円で1700億円余りの追加の軍事支援を行うということで、サンチェス首相は、防空システム「パトリオット」のミサイルや、ドイツ製の戦車「レオパルト2」などを供与するとしています。

ゼレンスキー大統領は、会見で「ロシアは1か月に3000発もの誘導爆弾を使っている。少なくともあと7基のパトリオットが必要だとずっと求めている」と述べ欧米に対し、防空システムのさらなる供与を求めました。

一方、ロシアのプーチン大統領は、中央アジアのウズベキスタンの首都タシケントで27日、ミルジヨエフ大統領と会談しました。

会談後の会見で、プーチン大統領は去年10月からロシアの天然ガスが初めてパイプラインを通じてウズベキスタンに供給されるようになったと成果を強調したうえで、今後、供給量を増やすなどエネルギー分野での協力拡大に意欲を示しました。

モルドバやアルメニアなど旧ソビエト諸国の間でロシア離れの動きが強まる中、協力関係の強化をアピールするねらいがあると見られます。

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