北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、記者会見する林官房長官(27日午後、首相官邸)=共同

林芳正官房長官は27日、北朝鮮によるミサイル発射を受けて緊急で記者会見し「現時点において被害報告などの情報は確認されていない」と述べた。国連の安全保障理事会決議違反として、北京の大使館ルートを通じ北朝鮮に厳重に抗議したことも明らかにした。「日本、地域および国際社会の平和と安全を脅かすものだ」と批判した。

林氏は「弾道ミサイル技術を使用した発射を強行したが黄海上空で消失し、宇宙空間への何らかの物体の投入はされていないと推定している」と説明した。

政府は27日午後10時46分に全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令し「北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられる」として沖縄県に避難を呼びかけた。その後、午後11時3分のJアラートで「先ほどのミサイルは、わが国には飛来しないものとみられる」と発表した。沖縄県への避難の呼びかけも解除した。

岸田文雄首相は27日午後10時47分、北朝鮮によるミサイル発射を受けて指示を出した。内容は①情報収集・分析に全力を挙げ国民に迅速・的確な情報提供をすること②航空機、船舶の安全確認の徹底③不測の事態に備え万全の態勢をとること――の3点。

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