米国立公園局は21日、アラスカ州の北米最高峰デナリ(標高6190メートル)で、単独登山中の40代半ばの邦人男性が死亡したと発表した。同局は急な斜面で滑落したとみている。
発表によると、男性は札幌市の「T・ハギワラ」さん。今月19日、ハギワラさんと数日連絡が取れないと家族から同局に連絡があり、本人の衛星通信端末のデータをたどって周辺を捜索したところ、標高約5200メートル付近でハギワラさんの遺体を発見。ハギワラさんの遺体は20日に収容された。端末のデータから、ハギワラさんは16日に滑落したとみられている。
デナリはアラスカ先住民の言葉で「偉大なもの」を意味し、2015年に「マッキンリー」から改称された。過酷な自然で知られ、1984年には冒険家の植村直己さんが冬季単独初登頂に成功後、消息を絶っている。(サンフランシスコ=五十嵐大介)
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