ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=矢内純一】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比38ドル80セント安の3万9834ドル19セントで推移している。米主要株価指数が最高値圏にあるなか、持ち高調整や利益確定の売りが出ている。半面、米経済の先行きへの楽観的な見方は株式相場の支えとなっており、ダウ平均は上昇に転じる場面がある。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアが小幅高で始まった後に下落に転じている。通常取引終了後には2024年2〜4月期決算を発表する。投資家心理に与える影響が大きいだけに、持ち高を一方向に傾ける動きは限られている。

米債券市場では長期金利が前日終値(4.41%)を小幅に上回って推移している。22日午後には、米連邦準備理事会(FRB)が4月30日〜5月1日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表する。このところ、FRB高官からは早期の利下げに慎重な発言が目立っており、内容を見極めたい雰囲気がある。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、小売りのターゲットが一時10%安となった。22日朝発表の24年2〜4月期決算では1株利益が市場予想に届かなかった。ダウ平均の構成銘柄ではナイキやホーム・デポなどの消費関連株の一角が下げている。

その他では、ダウとシェブロンが安い。半面、セールスフォースとシスコシステムズが上昇している。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。

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