ことし7月からEUの議長国を務めるハンガリーでは、5月、オルバン首相と中国の習近平国家主席が会談し、双方の関係を強化することで一致しました。
21日、都内でNHKのインタビューに応じたハンガリーのシーヤールトー外相は「ハンガリーはヨーロッパ中部で中国にとって第1位の投資先だ」と述べ、EV=電気自動車の分野で中国からの投資が進んでいると明らかにしました。
EUは中国製のEVへの関税の上乗せなどを視野に入れて調査を行っていますが、シーヤールトー外相は「関税を課すことはヨーロッパ経済にとって非常に危険で、利益をもたらさない。関税の上乗せには反対だ」と強調しました。
そして、EUが中国への経済面での過度な依存を減らす「デリスキング」を掲げていることについて「われわれは中国をリスクとして見ていない。経済成長に貢献する投資を排除する理由はない」と述べ、石油パイプラインの建設や原子力発電など幅広い分野で中国からの投資を積極的に呼び込む考えを示しました。
またウクライナ情勢をめぐっては「ハンガリーは停戦と和平交渉の早期開始を望む」と述べ、EUが進めるロシアへの制裁やウクライナへの軍事支援には否定的な姿勢を示しました。
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