SBIホールディングス(HD)は21日、サウジアラビア株を組み込んだ上場投資信託(ETF)の東京証券取引所への上場に向け、現地の情報通信大手ナショナル・テクノロジー・グループ(NTG)と業務提携で合意したと発表した。SBIが傘下の資産運用会社を通じて銘柄を選定した上でETFを組成する。

サウジのムハンマド皇太子が20日に来日し、岸田文雄首相と首脳会談するのに合わせて公表する予定だった。ムハンマド氏は父親であるサルマン国王の健康状態が理由に来日が延期した。

SBIは発表予定だった4件の協力案件を発表した。NTGとはサウジETFの上場のほかに、サウジの国債などの公社債を扱う取引所外取引システム(ATS)の構築でも提携を結んだ。

日本で運営する証券取引所を介さない私設取引システム(PTS)の技術やノウハウを提供する。サウジ国内で「スクーク(イスラム債)」と呼ぶイスラム諸国の債券を個人が売買できる仕組みをつくる。

SBIはサウジのエネルギー会社のACWAパワーなどとも提携も公表した。海水の脱塩化プラントや水素技術で協業する。サウジアラビア投資省などとは現地企業への投資に特化したファンドを通じてスタートアップ支援に乗り出す。

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