新しい首相に就任したローレンス・ウォン氏は15日夜行われた就任式で「私たちのリーダーシップのスタイルはこれまでの世代と違うものになる」と述べて世代交代を強調しました。

そして、米中対立や少子高齢化など外交や内政の課題を挙げたうえで「共にシンガポールを前に進めよう」と述べ、結束を呼びかけました。

ウォン新首相は中産階級の家庭で育った官僚出身の51歳。

新型コロナウイルス対策で複数の省を束ねるタスクフォースの共同議長を務め、政界での存在感を高めたほか、副首相兼財務相も務めてきました。

シンガポールで「建国の父」と呼ばれるリー・クアンユー初代首相の長男で、前首相のリー・シェンロン氏は、高い知名度とリーダーシップでおよそ20年政権を率いましたが、退任後は顧問的な立場の上級相としてウォン首相を支える形になります。

ただ、ウォン首相の政権内での求心力や外交手腕など未知数の部分もあり、米中対立や少子高齢化への対応など課題も山積する中、その手腕が問われることになります。

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