“イランがイスラエル関係の船舶を拿捕”
イランの国営通信は13日、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ海上交通の要衝、ホルムズ海峡付近で、イランの軍事精鋭部隊・革命防衛隊の海軍が、イスラエルに関係のある船舶を拿捕したと伝えました。
イラン側は、これまでのところ正式な声明などは出していませんが、シリアにあるイラン大使館を攻撃されたことへの報復措置の一環である可能性があります。これに対して、イスラエルのカッツ外相はSNSでイランに対し「ハマスの犯罪を支援するばかりか、国際法に違反して海賊行為をしている」と非難した上で、国際社会に対し、イランに制裁を科すよう呼びかけました。
一方、イスラエル北部では前日に、イランの支援を受けるヒズボラが複数の攻撃を行ったのに続き、13日も、イスラエル北部で防空警報が断続的に出されました。イスラエル軍は「ヒズボラの無人機2機がレバノンから飛来し、爆発した」として、レバノン南部を砲撃したとしています。
こうした状況の中、イスラエル軍のハガリ報道官は13日、声明を発表し、「イランがこれ以上、事態を緊迫させる選択をするなら、その責任を負うことになる。イスラエル軍は同盟国とともに、必要な措置を取るだろう」と、警告していて、中東地域では緊張状態が続いています。
バイデン大統領 予定切り上げホワイトハウスへ
アメリカ・ホワイトハウスは、バイデン大統領が、13日、急きょ、予定を切り上げホワイトハウスへ戻り、中東情勢をめぐって、国家安全保障チームと協議すると明らかにしました。
バイデン大統領は、今月14日まで東部デラウェア州に滞在する予定でした。
一方、アメリカ国防総省は13日、オースティン国防長官とイスラエルのガラント国防相が電話で会談したと発表しました。
会談の中で、オースティン長官は「イスラエルの防衛に対するアメリカの支援は揺るぎない」と強調したとしています。
その上で「イランやその支援を受ける勢力によるいかなる攻撃からも、アメリカはイスラエルを防衛するため、全面的に支援することを約束する」と伝えたとしています。
また、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官はみずからのSNSに投稿し、イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問と電話で会談し、中東情勢をめぐって協議したと明らかにしました。
会談の中でサリバン補佐官は「アメリカによるイスラエルの安全に対する関与は鉄壁だ」と強調したとしています。
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