目次

  • ゼレンスキー大統領 国境越えた侵入に戦力分散と警戒感

  • ロシア西部の州知事“ウクライナ砲撃で8人死亡”SNSで

【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(5月12日の動き)

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ウクライナ情勢 ロシアによる軍事侵攻 最新情報・解説 - NHK特設サイト

ゼレンスキー大統領 国境越えた侵入に戦力分散と警戒感

ウクライナ東部のハルキウ州では北から国境を越えて侵入したロシア軍の部隊が攻勢を強めていて、ロシア国防省は12日、さらに4つの集落を掌握したと発表しました。

ハルキウ州の知事は12日、北部では昼夜を問わずロシア軍の攻撃が続いていて、市民2人が死亡したほか、この2日間で州内のおよそ4000人が避難したと明らかにしました。

こうした中、ゼレンスキー大統領は12日にSNSに動画を投稿し、ハルキウ州に加えて東部ドネツク州でも複数の前線で激しい戦闘が続いているとして困難な状況だとの認識を示しました。

また、今回のハルキウ州への侵入にはウクライナ軍の戦力を分散させるねらいがあるとして警戒感を示し、これに対抗していく姿勢を強調しました。

ロシア西部の州知事“ウクライナ砲撃で8人死亡”SNSで

ハルキウ州と国境を接するロシア西部のベルゴロド州の知事は12日、SNSで州都ベルゴロド市にある10階建ての集合住宅にウクライナによる砲撃があり、少なくとも8人が死亡したと発表しました。

これに対してウクライナ側は関与を否定し「ウクライナへのさらなる攻撃を正当化するための挑発行為とみられる」と指摘しています。

ロシア ショイグ国防相を交代 後任にベロウソフ第1副首相

ロシアのプーチン大統領は今月7日から通算で5期目に入ったことに伴い、新たな政権の人事に着手していて、ロシア大統領府は12日、2012年から国防相を務めていたショイグ氏を交代させ、安全保障会議の書記に任命したと明らかにしました。

国防相の後任には、経済政策を担当してきたベロウソフ第1副首相をあてるとする人事案を議会上院に提示したとしています。

これまで安全保障会議の書記を務めていたプーチン大統領の側近、パトルシェフ氏の処遇については近く発表するとしています。

プーチン大統領がベロウソフ氏を国防相に起用するねらいについて、大統領府のペスコフ報道官は「戦場では技術革新に寛容で、迅速に取り組める人物が勝者となる。プーチン大統領は民間人が国防相を務めるべきだと判断した」と述べ、国防予算が増額されるなど戦時体制が続く中、ベロウソフ氏の経済分野での実績などが評価されたと説明しています。

また、プーチン大統領は外相を務めていたラブロフ氏を留任させる人事案を提示したほか、ウクライナへの軍事侵攻の総司令官をつとめるゲラシモフ参謀総長も留任するとしています。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中で、プーチン大統領が踏み切った今回の人事によって、ウクライナへの戦況にも影響が出るかが注目されます。

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