11日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記の立ち会いのもと、240ミリ口径の多連装ロケット砲の発射実験を10日に実施したと伝えました。

このロケット砲は、自動発射システムが導入された改良版だとしていて、8発すべてが目標に命中したとしています。

そのうえで、ことしから再来年までの間に軍に配備されるということです。

ロケット砲の砲弾は、軍需品の輸出も担う「第2経済委員会」の傘下に、新たに設立された軍需企業「国防工業企業所」で生産されたということです。

キム総書記は、砲弾の生産を最高水準に引き上げ、「国防経済事業」にさらに拍車をかけるよう指示しました。

「国防経済事業」について韓国統一省は去年、武器輸出などを念頭に置いた表現だと指摘していて、韓国の通信社、連合ニュースはウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアへの輸出を通じて「経済的利益を得るねらいもある」という見方を伝えています。

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