イスラエル軍はイスラム組織ハマスの壊滅に向けてガザ地区南部ラファへの地上作戦を強行する構えを見せています。
これについて8日、バイデン大統領はCNNテレビとのインタビューで、イスラエルがラファへの大規模な地上作戦を行った場合、砲弾などの武器を供与しない考えを明らかにしました。
これに対してイスラエル側は、激しく反発しています。
9日、ネタニヤフ首相やガラント国防相がイスラエルを止めることはできないとする内容の発言を重ねて示しました。
極右政党の党首でもあるベングビール国家治安相はSNSでハートマークを使ってハマスとバイデン大統領が相思相愛だと受け取れる趣旨の投稿を行い、バイデン大統領の発言を批判しています。
また、イスラエル軍のハガリ報道官は、9日、記者会見の中で「イスラエル軍は、現在計画している作戦と、ラファでの作戦に必要な武器を保有している」と述べ、アメリカからの供与がなくても武器などの十分な備えがあると明らかにしました。
アメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」はイスラエルがレバノンを爆撃した1981年に当時のレーガン大統領がイスラエルへの戦闘機の供与を延期したことを引き合いに出し「武器供与の停止はアメリカとイスラエルの関係において過去最悪の危機の1つになる可能性がある」と報じています。
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