［インタビュー］志麻さん，やみえんさんが毒物男子について語る。歌やイベントなど「Toxic-a-Holic」の今後の展開にも期待高まる

2024/12/20 12:00

ライター：ありみちカメラマン：永山亘

　KADOKAWAとアース・スターエンターテイメントが贈る「Toxic-a-Holic」（トキシカホリック）は，“毒物男子×謎”をテーマにしたメディアミックスプロジェクトだ。

　YouTube公式チャンネルで展開される広報動画（ボイスドラマ）がメインコンテンツとなっている。そんなボイスドラマの中には“謎”が仕込まれており，公式サイトのパスワード入力欄に答えを入力すると，キャラクターの詳細プロフィールが見られるなど，一風変わった仕掛けが施されている。

　4Gamerでは，本作に声優として参加している志麻さん（ディオン役），やみえんさん（サポーター役）へのインタビューを実施する機会を得た。「Toxic-a-Holic」の魅力や，自身が演じているキャラクターについてうかがったので，お届けしよう。

やってみたいことがたくさんあって
希望だらけのプロジェクト「Toxic-a-Holic」

4Gamer：
　まず，「Toxic-a-Holic」のオファーを受けたときの率直なお気持ちを聞かせてください。

やみえんさん：
　最初に思ったのは，「僕でいいのかな？」と。舞台役者として数年活動させてもらっていますが，声優の経験がない中で，こんな名だたる共演者さんと一緒にやっていけるのだろうかという不安は今でもあります。

　でも，本作のテーマが“謎”ということで，得意なジャンルだからそこで頑張れたらなとも思いました。リアル脱出ゲームで働いていたこともあって，謎解きは好きなんですよね。

志麻さん：
　お話をもらったときに「“毒物×男子”ってまだ世になかったんだ！」と驚きました。“○○男子”と呼ばれる擬人化コンテンツってたくさんあるじゃないですか。まだ開拓されていないものがあったんだなって。

　しかも“毒物”は身近なところにもあるし，コンテンツとして幅が広そうなのと，“謎”というテーマも楽しめそうだなとワクワクしました。

4Gamer：
　本作は“毒物男子たちの広報動画を撮影して投稿する”という形でストーリーが展開されます。お二人は普段，動画投稿サイトなどでご活躍されていますが，ご自身の活動とリンクする部分はありましたか。

志麻さん：
　どうやったら見てくれる人が増えるだろう？　喜んでくれるだろう？　って試行錯誤している部分は共感するものがありましたね。最初の挨拶をどうするか，どういう企画をするか，とかいろいろと。

4Gamer：
　やみえんさんも同じように感じられましたか。

やみえんさん：
　僕の配信スタイルって結構真逆なんですよ。ありのままというか，そのまま流しているというか。オチとか，引きとか，ここで字幕を出してこんな効果音を入れて……みたいな，流れを作ることはやっていないんです。だからこそこの作品を通して「こんなふうに企画を立てて動画を作ってる人たちって，大変な苦労をしているんだな」と知りました。

志麻さん：
　うーん，1番偉い。

やみえんさん：
　そうなんですか？

志麻さん：
　僕は普段，「浦島坂田船」という4人グループで活動しているんですが，最初はテーマを決めていろいろと企画を立てていたんですよ。でも行き着いた先は「ありのままが1番いいよね」ってことで。視聴者さんもそういう僕らの姿を求めているし，だから視聴数も増える。だからやみえんさんのスタイルは正しいですね。

やみえんさん：
　僕は生放送が主体なので，そうなってしまうのかもしれないです。10時間とか，長時間配信することもあるので，あまり着飾れないというのもあります。疲れちゃうから（笑）。

4Gamer：
　本作は“謎”もテーマの1つですが，お二人は謎解きゲームは得意な方でしょうか。やみえんさんは先ほど得意だとお聞きしましたが。

やみえんさん：
　そうですね。僕自身も好きだし，お仕事でいくつか謎解き関連のものを受けたことがあります。例えば“トキキル”というアパレルブランドのモデルを務めさせてもらったことがあるんですが，これは服自体が謎になっていて，この謎を解かないと服が買えないようになっているんですよ。

志麻さん：
　面白そう！　買うまでがめちゃくちゃ大変ですね。

4Gamer：
　今回のイベント（2024年11月9日に行われた「Toxic-a-Holic」情報解禁イベント）も，観覧の申し込み方法がそうでしたよね。謎を解かないとそもそも応募ができないという。

関連記事

「Toxic-a-Holic」情報解禁生配信レポート。徳留慎乃佑さん，志麻さん，やみえんさん，木村良平さんが出演！

　2024年11月9日，「Toxic-a-Holic」の情報解禁イベントが行われ，プロジェクト内容や主題歌，今後の展開などが公開された。本稿では，出演声優の徳留慎乃佑さん，志麻さん，やみえんさん，木村良平さんが登壇したイベントの模様をお届けする。

［2024/11/25 18:00］

キーワード：
OTHERS:Toxic-a-Holic（メディアミックスプロジェクト）
OTHERS
KADOKAWA
アース・スターエンターテイメント
イベント
ライター:ありみち
女性向け
声優

やみえんさん：
　そうそう。「Toxic-a-Holic」もそうですけど，こういう趣のある謎解きは好きです。

4Gamer：
　志麻さんはクイズや謎解きはお好きですか。

志麻さん：
　好きですね。そういう施設に行ったりもしますし，フィーチャーフォンの時代から謎解き系のゲームはよくやっていました。実況動画でもやったことありますね。

4Gamer：
　本作はメディアミックスプロジェクトということで，今後さまざまな展開が予想されますが，「こういうことがやってみたい！」という希望はありますか。

志麻さん：
　今，公式サイトでキャラクターのプロフィールを見ると，いろいろと伏せ字になっていると思うんですが，“武器”という欄があるんですよね。

　設定的にも毒物男子は“ヴォイド”という敵と戦うし，“謎×RPG”はやってみたいかも。パズルを解いたり，クイズに正解したりしたら攻撃できる，みたいな。

4Gamer：
　ディオン（志麻さんが演じる毒物男子）はRPGの役職で言うと何になりそうですか。

志麻さん：
　うわ〜悩みますね。ディオンはお酒を飲むと性格変わる，みたいな設定があるので，普段は強くないけどバフが入ったらめちゃくちゃ強化される，とかそういう仕様が欲しいです。

4Gamer：
　少しトリッキーな戦闘スタイルですね。体力が削られたら削られただけ強くなるとか？

やみえんさん：
　あー，いわゆる自傷ダメージで強化されてくタイプだ。

志麻さん：
　いいですね，それ採用！　（スタッフさんに向かって）ゲーム化待ってます！

4Gamer：
　ちなみにサポーター（やみえんさんが演じるキャラクター）はRPGの役職で言うと何でしょうか。

やみえんさん：
　そりゃあもう，チュートリアル役ですよ。

志麻さん：
　そっち!?

やみえんさん：
　「まずはメニュー画面を開いてください」「セーブはここで出来ます」みたいな。それで言うと支部長はクエストを渡してくるポジションかな？

志麻さん：
　確かに，想像したらしっくりくるかも。

4Gamer：
　ぴったりですね。では，やみえんさんがやってみたいと思う「Toxic-a-Holic」のメディアミックスプロジェクトはありますか。

やみえんさん：
　僕が今，舞台をメインでお仕事しているのもあって，ステージ上で何かやりたいなと思ってます。僕の強みとして“即興劇が得意”という部分があるので，それを生かせればなと。

　最近はTRPG（テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム）やマーダーミステリーも流行っていますし，毒物男子でそういうの1本書けないですかね？　みんなが好きな毒物男子になって1つの謎を追う，（スタッフさんに向かって）みたいなものがあってもいいと思ってます！

4Gamer：
　これから音楽方面への展開も期待されていますが，志麻さんがディオンとして歌ってみたい曲のジャンルはありますか。

志麻さん：
　Xの告知動画で，「盛り上げ隊長のディオンです！」みたいな自己紹介があったと思うんですけど，アッパーな感じとか，どんちゃん騒ぎな感じの曲がいいんじゃないかと。

やみえんさん：
　酒飲みだからね，「コールボーイ」みたいなやつとか。

志麻さん：
　あー，いいですね。ぜひお酒を飲みながら収録させていただきたく（笑）。

4Gamer：
　志麻さん自身もお酒は嗜まれますか。

志麻さん：
　お酒好きですね〜。わりと何でも飲めるんですけど，1番好きなのはビールかな。

4Gamer：
　では，ディオンの「お酒が飲みたい」という気持ちもよく分かると。

志麻さん：
　ディオンがキャラクターとして公開されたとき，「これ志麻さんじゃん」ってみんな言ってました（笑）。僕もわりと「そうかも」って思ったし。

4Gamer：
　やみえんさんは普段，舞台に立たれることが多いかと思いますが，舞台上の演技と声優の演技，違う部分や共通する部分があれば教えていただきたいです。

やみえんさん：
　僕は学生時代に声優の勉強をしたこともあって，そのときも感じたことなんですけど，やっぱり身体表現ができる，できない，という部分は差異として大きいかなと思います。舞台は演技という仕事のすべてが培われる場所だと言われていて，台詞を言う声の表現，身体表現，最近は配信でカメラが寄ることも多いから表情管理も大事ですし，体の全部を使って演技をする難しさがある。

　一方で声優は演技で使えるのは声だけなので，そこが難しい。例えば「椅子から立ち上がる」というシーンを声優として表現する場合，体を動かさずに「よいしょ」とか力み声のみで演らなきゃいけない。実際に本作で収録した自分の音声を聞いていても，やっぱり本職で声優業をやられているみなさんと比べると受け取れる情報量が全然違うんですよね。

　だからもっと基礎的な部分を固めなきゃいけないなと思ったり，チャレンジ精神を持ったりしています。……めちゃくちゃ真面目に話しちゃったな（笑）。

4Gamer：
　お二人が個人的に気になっている毒物男子はいますか。

やみえんさん：
　うわ〜迷うな〜。僕，乙女ゲームとか好きな人間なんで結構迷っちゃう。ちょっとキャラクターたちを見ながら考えてもいいですか？

4Gamer：
　では，公式サイトのキャラクター一覧を出しますね。

やみえんさん：
　（キャラクターを見ながら）じゃあここから2時間くらいお時間いただいて……というのは冗談ですけど（笑）。

志麻さん：
　みんな個性があるからなぁ。1人だけ選べって言われても難しいっすよね。

やみえんさん：
　うん，選べない！

志麻さん：
　ちなみに，やみえんさんが普段推しを決めるときに重要なポイントは何ですか。

やみえんさん：
　声かな。でも声と言っちゃってから選ぶのだいぶ気まずい……。

志麻さん：
　確かに（笑）。

やみえんさん：
　気になってるのはC.B.とシアンですかね。中性的な感じとか，ミステリアスでちょっと読めない感じが。普段，乙女ゲームで攻略対象に選びがちなのは，C.B.みたいな飄々としてるけど隠し事があるようなタイプなんですよね。

4Gamer：
　志麻さんは気になっている毒物男子はいますか。

志麻さん：
　うーん……アン。

やみえんさん：
　おっ，アンかぁ。かわいいですよね。

志麻さん：
　そう，かわいいんですよ。尻尾もついてるし。フードを取った姿もちょっと見てみたいですね。

4Gamer：
　だんだんとキャラクターの情報も公開されていくと思うので，楽しみに待ちたいと思います。本日はどうもありがとうございました。