毎週金曜日にタイトルが入れ替わるEpic Gamesストアの無料配布だが,現在は「INDUSTRIA」と「LISA: Definitive Edition」の無料配布が行われている。配布期間は2024年5月3日までで,一度ダウンロードしておけば,期間終了後も引き続きプレイが可能だ。


 「INDUSTRIA」は,2021年にHeadupがリリースしたFPSで,冷戦終結直前の東ベルリンで謎の失踪を遂げた仕事仲間を探すため,パラレルワールドに飛び込んだ女性ノラ(Nora)の物語が描かれる。
 並行世界の東ベルリンは不気味なロボットが徘徊する荒廃した街で,彼女は同僚を探しながら攻撃的なロボットと戦い,パズルを解いて並行世界の秘密を追っていく。ガラクタを組み合わせたようなロボットや,緻密に描かれた街並,謎の施設など,ゲーム世界の雰囲気は非常に良好だ。
 全体にオールドスタイルのFPSとなっており,手に入る弾薬類は少なめなので,バトルの難度はやや高め。クリアまで4時間程度が想定されているという。

 3月には続編となる「INDUSTRIA 2」の制作が発表されており,ノラを主人公とした新たな物語が繰り広げられる予定だ。発売時期などは,今のところ発表されていない。


 「LISA: Definitive Edition」は,2014年にリリースされた「LISA: The Painful」と,2015年のDLC「LISA: The Joyful」をセットにしたお得なバージョンになっている。


 謎の現象によって女性がいなくなり,ゆっくりと終末に向かう世界を舞台にした2DのRPGで,ある日,女の子の赤ん坊と出会った冴えない風貌の男が主人公だ。ピクセルアートで描かれたゲーム世界は,一見すると何やらほのぼのとした雰囲気もあるが,過酷な環境で困難を克服するためには,ときには良心を捨てる必要があり,残酷な決断を下すことも求められるという。ゴア度も高い。
 ダークで絶望的なストーリーや,毒のあるユーモアなどが高い評価を得た作品だ。

 両作品とも日本語コンシューマ機版がリリースされているが,Epic Gamesストアの表記によれば,残念ながら日本語には対応していないとのこと。テキストを読ませるタイプのゲームなので,プレイのハードルはやや高いが,気になる人は挑戦してほしい。

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