Cyan Worldsが開発を進める「Riven」のリメイク版に,オリジナル版のクリエイターであるロビン・ミラー(Robyn Miller)氏が参加し,新たなサントラ制作を行っていることが明らかになった。その一部が,YouTubeで公開されている。


 「Riven」は,1993年に登場して一世を風靡した「Myst」に続く作品として1997年にリリースされたポイント&クリック型のアドベンチャーゲームだ。当時としては高解像のCGで描かれた世界を舞台に,濃密なストーリーや難しいパズルを楽しむという内容で,ゲームの新たな時代を開拓した名作として認知されている。
 CD-ROMの普及によって前作以上の人気を獲得し,2000年にElectronic Artsが「The Sims」をリリースするまで,史上最大のヒット作として記録されていた。


 そんな「Riven」を開発したCyan Worlds(旧称Cyan)は,現在もCEOを務めるランド・ミラー氏と,弟のロビン・ミラー氏が1987年に設立したスタジオだ。
 共同ディレクターだったリチャード・ヴァンダー・ウェンデ(Richard Vander Wende)氏と同じく,「Riven」開発以降,ゲーム業界から離れたロビン・ミラー氏だったが,Cyan Worldsが2016年にリリースした「Obduction」にBGMを提供すると共に,役者としてカメオ出演したこともあった。
 リメイク版開発チームには,ロビン・ミラー氏のほかにウェンデ氏も参加しており,3人が顔を揃えてゲーム作りを行うのは,実に27年ぶりになる。

左からランド・ミラー氏,リチャード・ヴァンダー・ウェンデ氏,そしてロビン・ミラー氏。ウェンデ氏は,ディズニー映画「アラジン」のコンセプトアーティストであり,「Riven」の視覚効果に大きな影響を与えた(画像は,YouTubeの公式映像をキャプチャーしたもの)

 「Riven」は,「Myst」に登場したアトラスに助けを求められた主人公が,5つの島を探索し,アイテムを手に入れ,パズルに挑むというゲーム。2024年内のリリースが予定されているリメイク版は,一人称視点のプレイスタイルはそのままに,ゲーム世界を自由に移動できる完全3Dで作り直される。テキストとインタフェースが日本語ローカライズされるほか,2021年のリメイク版「Myst」と同様,VRにも対応するという。

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