Yogi氏は,これまでにゲームボーイやマスターシステム,Atari 2600などレトロなハードで作品を発表しているクリエイターだ。作品の中には,ゲームボーイポケットの周辺機器であるポケットカメラを活用したミュージックビデオも存在する。
今回のクラウドファンディングは,Tronimalの10枚目のアルバム「Robonaut」をCDやバーチャルボーイ実機で動くカートリッジとしてリリースすることが目標となる。支援者には出資額に応じた特典が用意されており,10ユーロ(約1600円)でバーチャルボーイのROMイメージ,20ユーロ(約3200円)で音楽CD,99ユーロ(約1万6000円)でROMカートリッジを受け取れる。なお,ROMカートリッジは限定150個になるとのこと。
現時点で発表されている「Robonaut」の収録曲は「Hypergolic Blast Off」「Total Lunar Eclipse」「Another Night」の3曲。Tronimalの公式YouTubeチャンネルやBandcampなどで視聴可能だ。このほか,itch.toではプレリリース版も配信されている。
また,会社の代表である岩田 聡氏(当時)が,自社のさまざまなプロジェクトについて自らインタビューする「社長が訊く」のニンテンドー3DS特集(関連リンク)では,バーチャルボーイの存在に触れられている。岩田氏に加えて,宮本 茂氏と糸井重里氏が開発のきっかけや当時のエピソードを語っているので,興味のある人はこちらもチェックしてみよう。
今回の音楽作品「Robonaut」は,約30年前に発売されたバーチャルボーイで久しぶりとなる新作ソフトとも言えそうだ。クラウドファンディングの行く末を見守りたい。
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