佐賀県とスクウェア・エニックスの「サガ」シリーズとの連携事業である「ロマンシング佐賀」は,2024年に10周年を迎えた。10周年イベントの第1弾として,2024年8月30日から9月1日の3日間,東京ミッドタウン日比谷アトリウムにて「ロマンシング佐賀 TOKYO」が開催される。入場は無料。
 本稿では,8月30日に行われた同イベントのプレス向け発表会の模様をお伝えする。


イベントの冒頭,台風10号への対応のため来場できなかった佐賀県知事 山口祥義氏のビデオメッセージが上映された


 佐賀県 政策部 製作企画監 松村美由紀氏は,「ロマンシング佐賀」プロジェクトが10周年を迎えたことについて,スクウェア・エニックスの「サガ」チームを筆頭とする関係者,および佐賀に足を運ぶ「サガ」ファンのおかげであるとし,「ロマンシング佐賀TOKYO」では佐賀の魅力を発信していきたいと意気込みを語った。

松村美由紀氏

 2024年に35周年を迎える「サガ」シリーズの総合ディレクターを務める河津秋敏氏は,今から約30年前,一緒に何かできないかと佐賀にアプローチしたが,けんもほろろな対応で断られたことを明かした。それから時が経ち,25周年のときにあらためて佐賀と何かできないかと,同シリーズプロデューサーの市川雅統氏に相談したところ,ようやく実現したそうだ。

河津秋敏氏

 市川氏は,最初に佐賀に連絡を取ったとき,「『ドラゴンクエスト』や『FINAL FANTASY』の会社なんですけれども,『サガ』というゲームをご存じですか」という質問から会話を始めたとのこと。この10年間の取り組みでは,佐賀の自治体や企業を東京の人達に知ってもらうことが裏テーマだったと語り,今回のイベントでも佐賀を盛り上げていきたいと意気込む。

市川雅統氏

 続いて,「ロマンシング佐賀」10周年プロジェクトが紹介された。


 1つ目はもちろん,「ロマンシング佐賀TOKYO」だ。10年前に作成した「ロマ佐賀有田焼大皿」や,この10年間で製作された「ロマ佐賀マンホール」などの展示を見どころとして紹介した。


 また,「ロマンシング サガ リ・ユニバース」(iOS/Android)では新章が9月2日にスタートするが,その主人公が会場でお披露目される。


 そして,佐賀の自治体と企業がチームロマ佐賀を結成して,会場に出展することも見どころだろう。出展者はそれぞれ特製の名刺を配布し,3枚集めると会場の「ロマ佐賀ガチャ」に1回挑戦できる。


「ロマンシング佐賀」10周年ツアーを開催

 2つ目のプロジェクトは,11月30日より佐賀県立博物館にて開催される「ロマンシング佐賀10周年企画展」である。「ロマンシング佐賀TOKYO」の展示物に加え,「サガ」シリーズのオリジナル原画,そして新たに製作される有田焼などの展示を予定している。


 3つ目のプロジェクトは,同じく11月30日にスタートする「ロマンシング佐賀ストリート」。JR佐賀駅からSAGAサンライズパークまで,約1.4kmの街並みを約60の「サガ」シリーズの展示で装飾するそうだ。


 会場では,佐賀出身の書家・江島史織さんによる書道パフォーマンスも披露された。江島さんが記したのは,「ロマンシング佐賀」のキャッチコピーである「冒険はいつだって想いのままに」だ。

江島史織さん


 トークセッションには松村氏と河津氏,市川氏,そして江島さんが登壇した。佐賀県内で現在運行している2代目「ロマ佐賀列車」のラッピングデザインはSNS映えするように計算されていること,「ロマ佐賀マンホール」が地元の日之出水道機器佐賀工場で作られていることなどが語られていた。
 また,松村氏は「ロマンシング佐賀」を訪れた「サガ」シリーズファンの投稿をSNS上でチェックしているそうだ。


会場の展示。これは「ロマ佐賀の歴史」

「ロマ佐賀有田焼」

「ロマ佐賀マンホール」

(saga_23)
「ロマ佐賀ガチャ」

「ロマ佐賀列車」

「SaGa風呂」

「自治体・企業展示エリア」

「ロマンシング サガ リ・ユニバース」コーナー


山口知事,河津氏らのメッセージ,10周年記念ポスターなども展示されている


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