2024年9月12日に発売を予定しているカプコンの「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics」(PC / Switch / PS4)は,マーベル・コミックとカプコンがコラボしたタイトルを多数収録したコレクションタイトルだ。収録タイトルは以下のとおり。

「X-MEN CHILDREN OF THE ATOM」
「MARVEL SUPER HEROES」
「X-MEN VS. STREET FIGHTER」
「MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER」
「MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES」
「MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES」
「パニッシャー」


 前回の記事では,「X-MEN CHILDREN OF THE ATOM」「X-MEN VS. STREET FIGHTER」「MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES」の3タイトルを紹介したが,今回は「MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER」「MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES」を紹介する。

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 2024年内に発売を予定しているカプコンの「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics」は,マーベル・コミックとカプコンがコラボした作品を多数収録したコレクションタイトルだ。収録7タイトルのうち,3タイトルを試遊できたので,その内容を紹介する。

[2024/07/22 16:00]
  • キーワード:
  • PS4
  • PC:MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics
  • PC
  • アクション
  • CERO B:12歳以上対象
  • アニメ/コミック
  • カプコン
  • カプコン
  • プレイ人数:1〜2人
  • 格闘
  • 協力プレイ
  • 原作モノ
  • 対戦プレイ
  • PS4:MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics
  • Nintendo Switch:MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics
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  • 編集部:T田



MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER



 「MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER」は,1997年にアーケード向けに稼働開始した2D対戦格闘ゲームだ。「X-MEN VS. STREET FIGHTER」に続く,カプコン×マーベル・コミックのコラボ作品で,その名のとおり,マーベルサイドからはX-MEN以外のキャラクターが参戦を果たしている。

スパイダーマンやキャプテン・アメリカ,ハルクなど「マーベル・シネマティック・ユニバース」で知られる人気キャラクターが多数登場している

 日本において,本作の大きなトピックとなったのは,テレビ番組「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」とのコラボ企画で生まれたキャラクター「憲磨呂」が参戦したことだろう。

 同番組の出演者である木梨憲武さんがデザインしたギャグテイストの高いキャラクターで,マーベルとストリートファイターという硬派なIPにそぐわないという否定的な意見も多かった。

キャラクター選択画面でも異様な存在感を放っている憲磨呂

 ただし,キャラクター自体の出来はよく,キャラクター性も一貫しているので印象に残りやすく,「MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER」と言えば,憲磨呂がいるゲームと想像する人も少なくない。今回の移植にあたって,憲磨呂が削られるのではないかと心配する声も聞こえていたが,無事に参戦していることを確認できている。

※そもそも憲磨呂は日本国内版にしか登場していない

インストカードでも妙に馴染んでいる憲磨呂。テレビの影響も大きかったのか,「MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER」はかなりのインカムを稼いだとか

 バトルシステムは,「X-MEN VS. STREET FIGHTER」と同じく2対2のタッグ方式で,いつでも好きなタイミングでキャラクターを交代でき,裏方に回ったキャラクターの体力が徐々に回復するといった部分も変わっていない。


 大きな追加システムとしては,パートナーが画面に登場して援護攻撃を繰り出す「ヴァリアブルアシスト」が挙げられる。メインでの性能に加え,アシスト時の性能も考慮に入れる必要があるため,戦略を考えるうえでより深みが増している。

チーム格闘ゲームにおいて,裏方のキャラクターが援護するシステムは今やスタンダードと言える。ヴァリアブルアシストはその礎を作った画期的なシステムだ

ギャラリーモードでは,イラストや過去資料を確認できる


MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES



 「MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES」は,今でも人気の高い「マブカプ」シリーズの第1弾。カプコン×マーベル・コミックのコラボ作品の第3弾にあたり,こちらは1998年にアーケード向けに稼働を開始している。

 最大の特徴は,これまでストリートファイターシリーズだけだったカプコンの参戦キャラクターが,ほか作品からも登場するようになったことだろう。その結果,モリガンやロックマン,キャプテンコマンドーといったカプコンの人気IPのキャラクターが多数参戦を果たしている。

このゴチャ混ぜ感こそが「マブカプ」らしさと言える。マーベルサイドには当初アイアンマンが登場する予定だったが,いろいろあってウォーマシンになったとか


 メインで戦うキャラクターは1チーム2人だが,本作ではパートナー専用のキャラクターとなる「スペシャルパートナー」が用意されており,なんとその数20人(+隠しで2人)。マーベルからはマイティ・ソーやマグニートーなどが,カプコンからはアーサーや想鐘サキなどが登場し,両IPのお祭り感をさらに盛り上げてくれている。

スペシャルパートナーがあるため,本作にはヴァリアブルアシストは搭載されていない

 また,新要素として追加された「ヴァリアブルクロス」は,一定時間2人のキャラクターを同時に操作できるようになるハチャメチャなシステムで,本作以降の作品には搭載されていない。

画面がしっちゃかめっちゃかになるヴァリアブルクロス。バトルバランスは考慮されていなさそう

 「マブカプ」シリーズと言えば,後継作品の「2」「3」が強く印象に残っている人も多いと思うが,その流れを作り出した作品であり,格闘ゲームの歴史を語るうえで外せない作品であることも間違いない。本作に収録される作品すべてに言えることだが,現行機でそれらをプレイできるのは,ただただありがたいことだ。

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